2004-01-01から1年間の記事一覧

noche vieja

2004年も残すところ今日一日となった。 人生初の海外生活を始めた年となった2004年だが、思い返してみると本当に色々なことがあった。幕開けは「荒れる成人式」のリアル体験である。大学ではゼミが始まり、半年間だけではあったが有意義(且つ大変)な日々を…

always there for me

相変わらずプレゼン準備に追われる年末を送っている。今日の昼食は手抜きして煮込みタイプのインスタントラーメンだったが、気休め程度にニンジンとタマネギを入れ、何となくヘルシーな気分に浸る。 日課と化してしまった「カフェで読書」をしに、いつもの某…

年末進行2004

師走どころかもう年末になってしまった。2005年はもう目前である。そして新年を迎える準備はと言うと、恐ろしい程進んでいない。 怠け者・面倒臭がり屋・いい加減、というのは私が生まれ持った特質であるが(と言うよりも、このどれか一つにさえ該当すれば残…

Feliz Navidad!

一応カトリックの国ということになっているメキシコでは、Navidad(ナビダッ、クリスマス)は一年の中でも最も重要な行事の一つである。一般にNavidadは家族で過ごすものとされ、どこの家も活気に満ち、朝から晩まで大音量で音楽を流している。 ステイ先でも…

冬、ニットキャップ、メロディ

メキシコシティはここ数日急に冷え込んできている。二十年ぶりという人もいれば、去年もかなり寒かった、という人もいる。とにかく寒い。 私の中で冬と言えばニットキャップである。基本的にハット党ではあるが、背に腹はかえられないので、冬はニットキャッ…

学習ツールとしての携帯(+アルファ)

私(達の世代の大半)は高校入学時から携帯(初期はピッチ)を持ち続けてきた。もはや携帯は時計の役割も果たし、特別なイベント時以外は時計を着用することはない*1。メキシコに来てからもその癖が抜けず、ステイ先に越してきて五日も経たないうちにもう携…

ある日の夕食

相変わらず忙しい日々が続く。ここ数日は大学に行ってないにもかかわらず忙しない日々が続いている。これは大学以外の活動の場が増えたおかげであり、これまた相変わらず良い体験をさせてもらっている。 最近は「忙しい=カップ麺」という図式が確立してしま…

村上春樹と国際恋愛

メキシコでは日本語学習者(及び習いたいと思っている学生)が多い。高校によっては、おそらくは選択制なのであろうが、日本語のクラスを設けているところも数多くあるらしい。 そのせいもあってか、日本人留学生にはそういったメキシコ人がよく声を掛けてく…

リンチ事件と感覚的問題

リンクを頂いている「アクセスされたURLは変更されました」さん経由で、悲惨な事件のことを知った。麻薬組織を追っていた警官三人が、あらぬ濡れ衣を着せられ、怒り狂った300人以上とも言われる地元住民によって、リンチの末に焼き殺される、という、背筋が…

師走

日本ではコンビニの一棚を占める程、一部の方々の生活には欠かすことのできないカップ麺だが、ここメキシコでもちゃんと売られている。メキシコで一番ポピュラーなカップ麺と言えば「MARUCHAN」だろう(日本人の間では「OTTOGI」というものが好評を博してい…

イッツ・ア・フライデーナイト

バファ○ンが効いたおかげで翌日の朝には頭痛は全く治っていた。ゴソゴソと起き出し、シャワーその他身支度をして家を出る。 この日は友人のアルバとCOLMEXで一緒に朝食を取ることになっていたが、私が着いた時にはまだアルバの姿はなかった。授業もあるので…

ガエルとディエゴ

先週の木曜日、数人の方と共にメトロ(地下鉄)Divisio'n del norte駅近くにある日本食レストラン「Deigo」に行ってきた。読みかけの本があったこともあり一度は誘いをお断りしたのだが、思い直して(と言うよりも日本食の誘惑に負けて笑)参加させてもらう…

「ピンポン」を見る

フォーラムの期間中COLMEXで日本映画の上映会が二度あった。一日目は上映会の存在すら知らなかったが、二日目は事前に知らされていたので、参加させて頂くことができた。この日上映されたのは数年前にヒットした窪塚洋介氏主演の「ピンポン」である。 この映…

フォーラムでの出来事

先週から今週にかけて、COLMEXで日本関係のフォーラムがあった。COLMEXではアジアに関する研究も盛んなのである。かつては吉見俊哉氏を始めとする著名な研究者が何人も在籍していた/いることはあまり知られていないのではないだろうか。 フォーラムの初日に…

依存

兄の結婚式の写真が先日送られてきた。ついでに、と頼んでおいた、村上春樹『アフターダーク』(講談社)と『地球の歩き方』(ダイヤモンド社)の中米編とロス編も無事に届いた。 自分がいるべき場所に自分の姿がない、そんな光景を、写真を通じてではあるが…

COLMEXで過ごす一日

授業がある日は朝からCOLMEXに行く。良くないとは思いつつも朝食の時間を睡眠にまわしがちなので、身支度等をしてすぐに家を出る。 以前はAv.Divisio'n del norteからAv.M.A.de Quevedoまでの約十分の道のりを健気に歩いていたが、最近はペセロに乗ってしま…

死者の日の思い出―その三

ペセロとメトロを乗り継いで、UNAM(メキシコ国立自治大学)へと到着した。日はとうの昔に落ち、多少冷え込みさえしていた。高度2000メートル弱のメキシコシティは、日が出ている間は11月でも半袖で過ごせるのだが、日が落ちると一気に冷え出す。真昼間に家…

死者の日の思い出―その二

美術館を早々に切り上げ、xochimilco(ソチミルコ)に向かう。同じプログラムで来ている方が数名、たまたまxochimilcoに行くことになっていたらしく、現地で落ち合うことにしたのだった。 xochimilcoのセントロで待ち合わせ、日本人数名とほぼ同数のメキシコ…

死者の日の思い出―その一

10月30日から11月2日までの四連休後半の目玉は何と言っても死者の日である*1。 11月1日はまず、前日セニョーラに勧められた、xochimilco(ソチミルコ)の方にあるMuseo Dolores Olmedo Patin~o(ドローレス・オルメド・パティーニョ美術館)へと足を運んだ。…

"Diarios de motocicleta"

折角plazaまで来たのだから、と、ついでに映画を一本見ていくことにする。時間が合わずに小一時間ばかり待たなければならなかったが、それでも話題の"Diarios de motocicleta"(邦題「モーターサイクル・ダイアリーズ」)が見たかったので、買ったCDを聞きな…

プレゼント・フォー・マイセルフ

メキシコでは今、四連休の真っ只中である。昨日今日は土・日、明日明後日は「死者の日」*1という祝日だからである。 地方から来ている学生の多くは実家に帰っているそうだ。同じプログラムで来ている方の大半はこの休みを利用して旅行に出かけているらしいが…

年輪

明日の誕生日を迎えて、二十一歳になる。もう二十一歳、等と言うと、年上の方々からの顰蹙を買ってしまうのだが笑、しかし実感としてはそうである。 去年の今頃は何をして、何を思っていただろうか。ある意味では今よりも幸せで、ある意味では不幸せだった様…

誕生会

10月31日と言えばハロウィンである。昔、この日に生まれた者は悪魔の生まれ変わりである、という西洋の言い伝えを聞いたことがある。ハロウィン生まれの私としては、その話を聞いた幼き頃は何だか複雑な思いに駆られたりもしたが、今となっては話のネタの一…

"Memoria de mis putas tristes"

同じプログラムできている方からのメールで、ノーベル賞作家であるガルシア・マルケスの小説が出たことを知った。二十日に中南米諸国で一斉に発売されたとのこと。何と十年ぶりの新作らしい。 ガルシア・マルケスと言えば『百年の孤独』(新潮社)だが、恥ず…

「気」

COLMEXの友人に誘われ、昨日トム・ハンクスの『ターミナル』を見に行った。映画は好きで日本ではよく見ていたのだが、メキシコではまだ見に行っていなかった。 一言で言えば、空港を舞台に繰り広げられるヒューマンコメディー、である。笑いあり、切ない恋の…

ダメな弟

五歳年上の兄が、本日、新たな人生の一歩を踏み出した。 私にとって兄はたった一人の兄弟である。田舎育ち故に近隣に親戚が多く、子供の頃は二人の従姉妹と合わせて四人兄弟の様に育てられた。その思いは今でも強いし、これから四人四様の家族を築いていけば…

距離感と速度

大学が始まり、もう一ヶ月近く経つ。授業ではこれ以後の予定等が決まっていっているのだが、年明けに私もプレゼンをすることになった。 メインのテーマは「インフォーマルセクター」である。授業で散々扱った「グローバリゼーション」についても多少言及して…

霞みゆくアステカスタジアム

サッカー部に所属していた中学時代、週末は休むためのものではなかった。県内では一応の強豪校であり、練習試合や招待試合が次から次へと舞い込んできたためである。私の様な補欠と言えども、試合はおろか練習すら休むことができない、そんな環境である。た…

さよなら、カタリーナ

我が家のアイドル、カタリーナとの別れは、本当に突然やってきた。マンションを探す、という話をしていたのをたまたま聞いてはいたが、もっと先の話だと勝手に思っていた。しかし、彼等はもう出て行ってしまった。 一階がキッチン、二階に各自の部屋、という…

ゆっくりと、力強く

人と顔を合わせるたびに言われる、"Como esta's?"(コモ・エスタス、調子はどう?)というのは、ニュアンス的には日本で言うところの「よぅ」や「おぅ」といったところである。答え方のバリエーションを増やそうと思いつつも、いつも差し障りのない"Bien"(…