2004-01-01から1年間の記事一覧

勇み足

COLMEXが始まってから三週間が経ち、当初と比べてだいぶ落ち着いてきた。クラスの皆とも相変わらずそこそこ上手くやっている。講義にも慣れてきた。遅くまで図書館で粘ることも増えてきた。 日本にいる時よりも大学関係での充実度は数段高いといえる。大学に…

"E'l va a la fiesta otra vez"(「またフィエスタ行くんだって」)

Carlos Alba教授のクラスはとても雰囲気がいい。皆気さくで陽気だが、ディスカッションになると鋭い意見を連発する。質問したいことは幾つもありながらスペイン語に問題があるために躊躇している私は、彼等の意見を聞きながら(分からない時も多々あるが)、…

Carlos Alba教授との出会い

十分なインセンティブはありながら、一年を見通すとマイナスになるかもしれない。一つ目の講義に対する複雑な思いを抱えたまま、次の日の"Desarrollo econo'mico y social de Me'xico"に出る。 テーマがテーマなだけに、こちらの方が「本命」であったことは…

"La ciencia es un hecho social"(「科学とは社会的現象である」)

"Introduccio'n a las ciencias sociales"の講義は火曜日から始まった。メキシコでの初講義ということで多少緊張していたが、シラバスの間違いを教えてくださった方もこれに出てみる、とのことで、幾分緊張が緩んだ。 講義が始まる大分前に教室に着き、教授…

COLMEX、始まる

9月20日からCOLMEXの今セメスターが始まった。 私達は正規の学生ではないため、講義の履修は義務付けられてはいない。大学での肩書きは"Investigador(-ra) visitante"となっている。日本語にすれば客員研究員といったところだろうか(あくまで「肩書き」は「…

Feliz cumplean~os!

18日は同じ家に住むコロンビア人一家のソニアの誕生日だった。彼女の夫のオスカル、娘のカタリーナ、同じく同居人のガヴィと私で夕食を共にする(カタリーナはまだ赤ちゃんなので、その場にいただけだったが)。 何も知らなかった私は、いつもの様に一人キッ…

不思議な出会いからフィエスタまで・後編

メキシコ人に限らず、外国の方の年齢は分かりづらい(私だけかもしれないが)。彼等の年齢も、直接聞くまでは同じ位かちょっと上だとばかり思っていた。実際は三つか四つも年下であったというのに。 男女問わず、実年齢の割に彼等はだいぶ大人びている。それ…

不思議な出会いからフィエスタまで・前編

夕方にQuere'taroを後にし、八時過ぎにメキシコシティへと戻った。そこで一行は解散となったが、私ともう一方はその足で我が家の近くにあるCentro de Coyoacanへと向かった。独立記念日の前夜といえば、大統領が国立宮殿のバルコニーからZo'calo(ソカロ、メ…

Quere'taro旅行

9月16日はメキシコの独立記念日である。街中が前日の夜中からお祭り騒ぎになる。世界最大の都市が最もアツくなる日、世界最大級の祭り、とも言えるだろう。 私が通うCOLMEXや近隣のUNAMの附属機関であるCEPEは15日から休みとなり、一年に一度の宴に向けて臨…

恐怖の構造

出発前に行われた外務省での説明会の際にも、またメキシコに来てから聞かされた大使館の方のお話でも、メキシコにおける治安上の注意は長々とされた。そういった話を聞いた限りでは、メキシコでは少し外を歩けば強盗犯に遭遇するといった印象を抱いてしまう…

Gustavo vega教授

だいぶ前のことになるが、先週学生証の手続きで大学に行った際に、こちらの大学でお世話になるGustavo vega教授とお会いした。日本で言う指導教官の様な方である。 私の様な一介の学部生にも指導教官を宛がってくれることにも驚いたが、しかもそれがNAFTA研…

学生証入手

約一週間かかったが、一昨日何とか学生証を手に入れた。 明日には渡せるよ、という軽い返事をもらい続けた一週間だった。先方から指定された約束は破られ、またそんな約束はない等と言われ、何だかなぁと思わせられたが、もうそんな思いも(こと学生証発行に…

セントロに佇む

大通りから一本入った所にあるAv.Hidalgoはコピー屋やカフェ、レストラン等が林立する裏通りである。普段の買い物等はここで済ませているのだが、この通りを北に向かうとCentro de Coyoacanと呼ばれている広場に出る。この広場はIglesia de San Juan Bautist…

COLMEXな一週間

COLMEXまでは家から一時間以内で行ける。その上面倒な乗り換えもない。家からAv.Division del Norteまで出て、Av.Miguel Angel de Quevedoからペセロかカミオンに乗れば、あとは40分程揺られていればよい。 ここ一週間、ほぼ毎日COLMEXに行っている。午後か…

白が黒に染まる度に

メキシコには正装用の革靴と運動用のサッカーシューズ、普段履きのスニーカーの三足を持ってきた。当然だがスニーカーを履いている時間がダントツに多い。 スニーカーは、たしか先月だったと思うが、原宿の某ショップで買った「MADFOOT!」の「DAAM1」(白/…

Para matar el tiempo(暇つぶしに)

とは言え一日中家で勉強しているわけにもいかない(気性的に)。外出も重要な異文化勉強である(ある人に言わせると留学中は現地の学生との飲み会ですら勉強なのだそうだが、全く同意見である笑)。買い物やパスポート・FM3(学生ビザみたいなもの)のコピー…

授業開始まで一ヶ月

COLMEXの授業は9月20日頃から始まるらしい。つまり約一ヶ月程ヒマな時間があるということである。 当面は日本で十分に出来なかったスペイン語の勉強にあてようかと思っている。COLMEXに行ったついでに売店でスペイン語の本を買ったので、それを読むつもりで…

お役所トラブル・イン・メキシコ

24日にCOLMEXに赴いたのだが、ここでちょっとしたトラブルに見舞われた。大学側に受け入れの知らせが来てないとのことである。それも、私(と他のお二方)が行く学部にだけ。これは明らかにCONACYTのミスである。そのため、学生証を発行する手続き等が取れず…

Sra. Alicia Lope's

そして昨日からホームステイが始まった。 私の部屋には個人用のトイレとシャワーが付いていて、ベッドはセミダブル位、テレビ・机・クローゼット付き。洗濯機・台所は共同でいつでも使用可、食材用に冷蔵庫の一段と小さめの棚一つ、と中々(メキシコでは)恵…

最悪な一週間・後編

薬で寝かされてしまっている間にホテルのレストランは閉まったので、仕方なく何も食べないまま再び床に就く(ホテル周辺のメキシコ市中心部を夜に一人で歩くのは危険だし、第一病人なので)。しかし五時間程の熟睡の後なので全く寝れない。この日も夜はろく…

白石エンリケ先生

メキシコシティにあるHospital Espan~olには日本人の先生と日本語ができる先生が何人かいる。外務省や大使館、CONACYTから事前に紹介されていたので、そこに行けばどうにかなるかもしれない、吐き気に襲われながらぼんやりとそう思っていた。 午後になってか…

最悪な一週間・前編

思い出すのも嫌な程、この一週間は最悪であった。前回のblogを書き上げた数時間後にトランジットのためにロスに降り立ったのだが、乗り物に酔いやすい私は着陸の際に「キテ」しまった(しかもパイロットの操縦が下手で、揺れが凄かった)。そしてその瞬間か…

日付・表記に関して

今回はメキシコ到着後初のblogになる。よって、メキシコバージョンについて二、三、触れておく。 前回もちらっと触れた通り、日本とメキシコの間には時に日付を違えるほどの時差がある。サマータイムが採られている今の時期で14時間、サマータイムが終わると…

メキシコ到着

かれこれ一週間前に遡るが、メキシコでの生活が始まった。 扉が開きっぱなしのペセロ(中型のバス)、大通りでもお構いなしにUターンをするシティオ(正規のタクシー)、気さくに声をかけてくる路上のタコス屋の人達、通りで何かブツブツ言いながら恵みを求…

繰り返される一日・失われる一日

周りは皆寝ているのに何故だか寝れない、と思っていたが、よくよく考えれば日本時間で言えばまだ十一時過ぎなのであるから、寝れなくても無理はない。 経由地のロスに着くのは15日の昼間である。日付変更線を超えるため、15日の夕方に日本を発ち15日の夕方に…

サプライズ

私達のプログラムには引率の様な方は同行しない(今日になって知ったのだが)。考えてみれば、二十歳の私(と同じ大学の方の計二人)が最年少で残りの殆どの方は社会人でいらっしゃるので、その必要もない。故に、メンバー間で種々の確認を行わなければなら…

絵空事

あと数時間後にはアメリカはロスに降り立ち、すぐさま乗り換えて夜にはメキシコシティに到着する。 実家に一時帰省してから十日間、高校時代の友人に会ったり各種準備をしたり、と、色々なことがあった。家族や親戚からも暖かく見送られた。成田では両親と、…

機内にて

太平洋のど真ん中で本日分のblogを書いている。 引越し・帰省・準備等で更新が滞っていたので、何とか出発前日くらいにはもう一度、と思っていたが、その計画もズレにズレ、出発当日になってしまった。別にここは毎日更新するつもりでもなんでもない(のは正…

実家での一日

はっきり言って地元はつまらない。のどかと言えば聞こえはいいが、要するに何もないのである。ぼやぼやしてる間もないのだが、明日にならないと荷物が届かないので、今日は用事を済ませた後は家でぼんやりと過ごす。 ここ何ヶ月か耳がおかしく、東京ではただ…

引越し終了

昨日どうにかこうにか引越しを終えた。準備準備と言ってた割には三日前までダンボール集めしかしてなかったが、引越し前日に母親が上京し手伝ってくれたおかげで、その日のうちに大方の準備は何とか終えることができた。 準備が終わってから、東京最後の送別…