白石エンリケ先生


メキシコシティにあるHospital Espan~olには日本人の先生と日本語ができる先生が何人かいる。外務省や大使館、CONACYTから事前に紹介されていたので、そこに行けばどうにかなるかもしれない、吐き気に襲われながらぼんやりとそう思っていた。


午後になってからアポやタクシーの手配をしよう、そう思っていたら、大学の先輩とたまたま遭遇する。事情を説明すると、手配等はしておくから休んでおけ、と言ってくださった。遠慮無くお願いして部屋で休み、時間になったので待ち合わせ場所のロビーに行くと万事整っていた。団長の方も同行してくださることになり、一同タクシーに乗り込み病院に向かう。


白石先生は温厚そうな方だった。症状をお伝えし、見ていただいた結果、疲れのために胃が荒れている、とのことだった。吐き気止めの注射を臀部に打ち(これが結構痛い)、胃の薬を頂いてホテルに戻る(ちなみに東○海上の海外用の保険に入っていればここでの診察は全て無料らしい)。薬が効いてきて眠くなり、部屋に着いてすぐ眠ってしまった。数時間後に目を覚まし起き上がると吐き気は無くなっていた。あぁもうこれで大丈夫だ、この時はそう思った。