最悪な一週間・後編


薬で寝かされてしまっている間にホテルのレストランは閉まったので、仕方なく何も食べないまま再び床に就く(ホテル周辺のメキシコ市中心部を夜に一人で歩くのは危険だし、第一病人なので)。しかし五時間程の熟睡の後なので全く寝れない。この日も夜はろくに寝れないまま朝が来てしまった。


薬が効いたのか、大して寝てなくてもそれ程体調は悪くない(が、良くもない)。この日(木曜日)は同じ大学(El Colegio de Me'xico、通称「COLMEX」)に行く方と一緒に家探し&大学見学に出かける。途中ペセロに20分程乗った際とシティオに30分揺られた際に軽く酔ってしまったが、前日までに比べると体調は良くなってきていた。夜は社会人の方々の飲みの席に同席し(たが、勿論飲酒は控えた)、愉しい時間を過ごす。


しかし翌日(金曜日)、具合がまた少しだけ悪化する。前日の宴のせいかとも思ったが、消えかけていた吐き気が戻ってきたことを考えると、宴のせいではなさそうだ(根拠はないが)。どうしたものかと思いながらも、家探しをしなければならず、もらったリストの良さそうな所に電話をしていくも、どこももう埋まっている。途方にくれながら気晴らしも兼ねてホテルの近くのParque HundidoやAv.Insurugentes Sur沿いを散歩するもやはりどうも体調がすぐれない。


この時点で多くの方はもう家が決まっていてそのことに対する焦りもあったが、市内を飛び回って探す様なこともできないでいた。そんな私を見かねて良さそうな条件のところの大家さんと連絡をつけてくれたりしてくれた方が何人もいた。今こうしてステイ先でblogを書けているのもその方々の御尽力のおかげである。


夕食後すぐに部屋に戻り安静にした甲斐あって、翌日(土曜日)は幾分体調が戻った(が、まだどちらかと言えば悪い方)。この日は取り付けていただいた約束をまだ家が決まってない方と一緒に順に回る。そのうちの一軒がとても大きく綺麗な家で、家賃はかなり高いし交通の便もあまり良くないのだが、大家さんが良さそうな方で何よりもCoyoacan地区(ちょっとした住宅街で安全)なので、家はそこに決める(他に選択肢も無かった)。その後は一緒に行った方がアポを取っていた家を数件見て回る。何件か気になる家もあり、即決しなければ、とも思ったが、でもそんなに後悔はしていない。


その後ホテルに戻り静かに過ごす。体調は良くはないが、最悪な状態だった頃に比べればマシになった。体調不良がもとで多くの方に迷惑・心配をかけた一週間だった。自分の不甲斐無さに腹が立ちもした。多くの方々にこの場を借りて感謝の意を表したい。