COLMEX、始まる

9月20日からCOLMEXの今セメスターが始まった。


私達は正規の学生ではないため、講義の履修は義務付けられてはいない。大学での肩書きは"Investigador(-ra) visitante"となっている。日本語にすれば客員研究員といったところだろうか(あくまで「肩書き」は「肩書き」で、それだけのことをしているわけではない)。


私は初めから講義にも出る気でいたので、頂いたシラバスの様なものを眺め、二つ程気になったものをピックアップし、授業に出ることにする。一つは一年次向けの"Introduccio'n a las ciencias sociales"(社会科学入門)で、もう一つは三年次向けの"Desarrollo econo'mico y social de Me'xico"(メキシコにおける経済社会開発)である。前者については社会科学全体の俯瞰、後者についてはは自らの研究テーマそのもの、というのが選択の理由である(余談だが、私がもらった後者が載っているシラバスはセメスターの表記が一年分間違っていたため、研究テーマに合致するのに取れない、と当初は嘆いていたのだが、同じプログラムで来ている方にその間違いを指摘していただいたおかげで勿体無いことをせずに済んだ。この場を借りて改めて謝意を表したい)。


今更「社会科学入門」というのもどうか、とも思ったが、社会科学分野を専門にしている(していこうと思っている)とは言え非社会科学系の学部に在籍しているため、正規の社会科学の訓練というものは受けておらず、現在に至るまで断片的な訓練とそれを自己流で補ってきた。不足分の補足と今まで得たものの復習を兼ねられるので一石二鳥、いや、語学力の向上にもつながるだろうし一石三鳥、と考え、授業に出てみることにした。


しかし、COLMEXでは一つの科目につき週に二回講義がある。上記の二つはそれぞれ別の曜日にあるので、週に四日は授業、ということになる。限りある時間の中でやれることはそれ程多くはない。自分の研究テーマに関する資料収集のことを考えると、どちらか一つにした方が良いのかもしれない。そんな考えも過ぎった。しかし、シラバスといっても紙切れ一枚に曜日と時間しか書いていないので、まずは実際に出てみてから決めることにした。