学習ツールとしての携帯(+アルファ)


私(達の世代の大半)は高校入学時から携帯(初期はピッチ)を持ち続けてきた。もはや携帯は時計の役割も果たし、特別なイベント時以外は時計を着用することはない*1。メキシコに来てからもその癖が抜けず、ステイ先に越してきて五日も経たないうちにもう携帯を手にしていた。


日本での携帯のイメージは、携帯を使った凶悪犯罪、学校への持込及び授業中のメール、という、いささかマイナスな要素が強調されている気がしないでもない。メキシコでの事情はよく知らないが、授業中に電源を切っていない(もしくはマナーモードにしていない)率は高い(高過ぎる)。


メキシコでは携帯は(多分)全てプリペイド式で、通話時間当たりの料金が決まっていて、しかも中々高い。更にサービスエリア外からの通話は受信側にも課金される(同一エリア内であれば無料)。それ故、もっぱら携帯はメールをするためのもの、と、少なくとも私の周りでは考えられている。


スペリングに難のある私にとって、携帯でのメールはその矯正にもってこいである。例えばrとlで迷う場合等は、下段で打ったか中段で打ったか、という右手の感覚に頼って判断できる、という具合である。それ以外にも、メキシコ人の友人達の語法や省略等からも学ぶことは多い。アクセントもなるだけ省略しないように心がけているせいか、スペリング力は僅かではあるけれども改善しているのではないだろうか(まだまだ向上の余地はあるのだが泣)。


表記に関する話が出たついでに一つ余談を挟んでおきたい。現在の私のネット環境はプリペイド式のダイヤルアップという、「光」等に慣れていた身としてはタイムスリップ感があるものである。節約の意味もありこの日記の更新はメモ帳で文を作ってからコピペする(←言わば新しい日本語だけに活用があっているのか不安である笑)、という形態を採っている。それ故、アクセント表記は「'」で代用しているのだが、これが見づらい、おかしい、ということを陰で言われている方が居られるそうだ(人伝えに聞いたのだが)。


私は大学に入ってからスペイン語を始めたので、まだ二年半の蓄積しかない。とは言え、色々な方のおかげでその間に(スペイン語に関する)様々な経験をさせていただき、それなりに見聞を広められたと生意気にも思っている。件のアクセント表記の代用法も、日本の携帯等のアクセント表記に対応していないマシンでスペイン語のメールをしたことがある方ならお分かりの様に、普通に行われている。アクセントを付けずに打つ方もいるが、たまに混乱するので私としてはアクセント代用法を好んでいる。違和感を感じておられる方はそういったスタンダードを知ってらっしゃるのか、分からないが、私としてはこれが別段変わった方法だとは思っていない。


また、しつこい様でも繰り返すが一応二年半のスペイン語歴があるので(嫌味に聞こえていることは重々承知ですが、意図的にしているので、多くの方々はどうか気になさらないで下さい)、アクセントを表記させる方法を知らないわけではない。しかし、わざわざご足労をわずらわせている方々には失礼に聞こえるかもしれないが、日記が私の生活の全てではない(あるわけがない)し、自分の中での位置付けとしては、時間がある時*2に何となく普段のメキシコ生活で感じていることをつらつらと綴る場であるため、そこまでして体裁にこだわろうとも思っていない。日本に帰ってから恐ろしく暇ならばそれも考えるが、メキシコにいる間にそんな馬鹿げたことをするつもりは毛頭ない。仕事や学業のためならまだしも、海外に来てまで一日の大半をパソコンの前で過ごす様な生活を、私は送りたくないし、それならば多少の出費をしてでも他人と触れ合っていたい。私はそう思う。


読みづらいという批判は甘受する。しかし、表記法に関しては、これが一応の市民権を得ていることもまた事実だろう。私は自分の無知さ加減や自らに欠けているものをなるべく常に意識していようと心がけている。それはただ単に小心者であるからなのかもしれないし、そういう態度は卑怯と映るかもしれない。それでも私は、己の無知さを晒す前に何かしらの努力なり(この言葉が適切かどうかは分からないが)心遣いをこれからもしていくつもりでいる。


完全な愚痴というか、異議申し立てになってしまった。あまり良い気がしないので、そのうちこの余談部分は消すことになると思う(多分)。何が何だか分からないという方、どうぞスルーして頂きたい。

*1:以前友人からタイ土産でもらったロレックスの偽物はファッションとしてしばらく着けていたが、そこは偽物ゆえ、一年も経たないうちに動かなくなってしまった。

*2:今月はプレゼンの資料作成のためにパソコンに向かう時間が増えそうなので、現実逃避のために更新をする回数が増えるかもしれない笑。