"Memoria de mis putas tristes"

pin~ata



同じプログラムできている方からのメールで、ノーベル賞作家であるガルシア・マルケスの小説が出たことを知った。二十日に中南米諸国で一斉に発売されたとのこと。何と十年ぶりの新作らしい。


ガルシア・マルケスと言えば『百年の孤独』(新潮社)だが、恥ずかしながらまだ読んでいない。ラテン文学ゼミに所属する友人に強く勧められた『予告された殺人の記録』(新潮社)という作品は渡墨前に面白く読ませてもらった。それもあってか、メールを読んだその日にCOLMEXの本屋(と言っても小さい)で、新作の"Memoria de mis putas tristes"(邦題は『悲しき娼婦の思い出』とでもなるのだろうか)を即買いした。


スペイン語版が出たばかりなので、邦語訳が出るのは一年後か二年後になるだろう。私自身まだ初めの数ページしか読んでいないのだが、背表紙にある粗筋を読む限り、中々刺激的な作品の様である。


主人公は一人の年老いた新聞記者である。彼は自らが歩んできた九十年の歳月を盛大に祝おうとする。それが意味するのは、一人のうら若く、それで且つ清らかな少女との、新たな人生の始まりである。


小説ならではの所謂「間接話法」という表現が数多く見られ、そういった意味での難しさはあるが、百ページあまりという分量は(私にとっては)ちょうどいい。年内を目処に読みたいが、年始のプレゼンの準備もあるので、どうなることやら。