イッツ・ア・フライデーナイト


バファ○ンが効いたおかげで翌日の朝には頭痛は全く治っていた。ゴソゴソと起き出し、シャワーその他身支度をして家を出る。


この日は友人のアルバとCOLMEXで一緒に朝食を取ることになっていたが、私が着いた時にはまだアルバの姿はなかった。授業もあるので先に食べ始めることにした。そのうちに同じクラスのアンドレスが朝食を手にやって来た。早速前日の出来事を話し、自慢げにガエルのサインを見せているところにアルバが来て、同じ話をアルバにも執拗に聞かせる笑。


授業後、夕方から予定されていた読書会の準備をし、昼食を取ってから読書会の会場となる、同じプログラムで来られている方の家へと向かう。今回の読書会の参加者は私を含め三人だった。各々が異なる分野を専攻しているため、違った「読み」をしていて私にはとてもためになった。


読書会後はビールを呷りつつ、ああでもないこうでもないと様々な話をする。気付けばもうすぐ日付が変わる頃になっていた。とそこに、近所に住むメキシコ人の友人・ヘルマンからフィエスタに来ないか、とのメールが届く。夜の十二時にフィエスタに誘うといのも何ともメキシコらしい笑。ちょっとしてから行く、と返事をし、他愛もない話を続ける。


話のネタが尽きてきた頃、ヘルマン宅へと向かう。彼とは最近知り合ったばかりなので、正直フィエスタに誘ってくれたことに多少驚いたが、「フィエスタ=会話特訓の場」と信じて疑わない私にとってフィエスタの誘いを断ることなどできるわけがない笑。


流石にもう遅かったため大半の人は帰っていたが、ヘルマンの友人や親戚が何人か残っていたので、しばし色々と話をする。飲め飲め、と勧められたが、夜も遅く(むしろ朝も早く笑)、疲れが目に見えて出てき始める。五時を少し回った頃、もう眠気が頂点に達していたので、まだいればいいのに、何なら家の中で休んでけば、というヘルマンの申し出を丁重に断って、ステイ先までの約徒歩10分程の道を眠気と戦いながら急ぎ、何事もなく家へと到着する。


まさに金曜の夜(もしくは土曜の朝)というカンジである。しかしこれはメキシコでは比較的当たり前のことである。週末の夜に外に出てみると、あちこちの家から大音量の音楽が漏れ聞こえる。こういうところがこの国での暮らしの魅力の一つなのである。