旅日記・2007年メキシコ旅行編5:la vida


滞在五日目。


前日の銃声騒ぎの影響が出ていないかと恐る恐るCOLMEXに行きましたが、電気は全て復旧し、コピー機周辺には元の喧騒と若干の殺気*1が戻っていました。昼頃に警察というよりは軍隊に近い人達が大勢で来ていましたが、いつの間にかいなくなっていました。やはり何かあったのでしょうか。


と、そんなことを思いながらも、前日のトラブルで遅れた分を取り戻そうとこの日はコピー機の前で緑の光線を浴びまくっていました。


夕方にCOLMEXを出て、メキシコでマスターを終えたばかりの先輩に会いにDr. Galvezへ向かいました。COLMEXからサンアンヘル方面のバスにはあまり乗り慣れていないので、ちょっと行き過ぎてしまったのですが、メトロブスに乗るのを密かな旅の楽しみにしていたので、歩ける距離だったにもかかわらず近くのバス停(メトロ?)からメトロブスに乗り込みました。


ただこのメトロブス、日本のスイカの様に専用のカードにチャージをして運賃を払う仕組みになっているのですが、そのカードの買い方がちょっと分かり難かったりします。書いてある説明通りに操作したのですが、一向にカードが出てくる気配はナシ。途方に暮れていたら通りすがりの若者が代わりに買ってくれて事なきを得たんですが、待ち合わせの時間に遅れていたためにちょっと焦ってしまいました。とは言え、このメトロブスのカードの買い方・チャージの仕方はメキシコ人もよく分かっていない人が多いらしく、このことを後から友達に話したらカードに関する色んな話を聞かされました(お釣りが出てこないのを知らずに200ペソ札を入れた人、500ペソ札を入れた人など)。


待ち合わせのスタバに到着し、先輩と研究のこと・大学のこと・メキシコのことなどを話しました。留学時には色々とお世話になり(特にフィエスタ関係で笑)、帰国後もこっそり先輩のブログを見ていたので活躍ぶりは知っていたのですが、その他の色々なことも聞けて刺激を受けました。全く違う分野を研究している人でも、すごい業績を残したりすごい環境に身を置いていたりする人の話を聞くとやはり心が躍ります。自分は今の研究にはマスターに在籍する今年と来年の二年で区切りを付けるつもりでいるのですが(一度働いて、その後にチャンスがあればまた大学に戻ってきたい、とも考えています)、その決心が揺らぐ様な話の数々でした。


実際、この日から研究生活などに関して色々考えたり妄想したりする機会が格段に増えました笑。今の自分に足りないもの(確たるディスシプリンとしての経済学、データーソース、同業者のネットワーク、フィールドとの関係など)を埋めるには最高の選択肢があることにはあるのですが、色々な制約のために現時点ではそれは不可能な選択です。


そんな風に今後の人生についてグチグチと考えながら、この日はホテル近くのレストランで一人ビールを煽っていました。

*1:外部者用のコピー機が少ない上に、みんな(自分を含む)ほぼ丸々一冊コピーしちゃうんで、いつもちょっとだけピリピリしてます笑。