コンフェデ!(←Hide's Mailチックに笑)


と言うわけで、前回*1に引き続き興味のない人には何の面白みもないサッカーネタ、コンフェデである笑。周知の通り、各大陸のチャンピオンが集うこの大会に、アジア王者・我らが日本代表と北中米・カリブ王者であるメキシコ代表は共に参加しており、しかも第一戦でぶつかることになっている。メディアでは、日本には楽勝、続くギリシャ・ブラジル戦をどう戦うか、という風に報道されている(テレビが殆ど見れないので、他人から聞いた情報によるのだが)。


先日買ったサッカー雑誌・"FUTBOL TOTAL"でもコンフェデ特集が組まれていて、参加国の特徴や、メキシコ代表の監督を務めるRicardo La Volpe(リカルド・ラ・ボルペ)氏のインタビュー等が掲載されている。よく見ないで見出しだけでこの雑誌を買ってしまったのだが、読んでいるうちに色々な面白ポイントを発見してしまった。幾つか紹介してみたい。


まず、日本の分析である。選手・監督の名前が間違っている、という、古典的なものは流石になかったが、フォーメーションが全然違う笑。ジーコジャパンではこれまで、4-4-2、3-5-2、3-4-2-1(3-6-1)という三つのフォーメーションを試してきたと記憶しているが、この雑誌で紹介されているフォーメーションは4-3-3笑(これは、メキシコのクラブがこの形を好むからなのかもしれない)。しかもここで紹介されている4-3-3を形成する選手がまた面白く、GKは土肥、DFは左から三浦、茶野、松田、中澤、MFは左から中村、中田(英)、小野、FWは左から高原、柳沢、玉田、という、特にディフェンス陣が今までに一度も組み合わされたことのないものであった。ブラジル等の分析がそこそこ的を得ているところを見ると、何故日本だけがこんなにも間違っているのか、よく分からない。中盤から前は知ってる選手を並べてみました的な匂いがプンプンする笑。中澤の右サイドバックというのも、まぁ何とも言えない笑。更にそのフォーメーション紹介に付されている写真は、A代表のものではなく、昨年のアテネ五輪代表チームのものだった…(背が高くてホリの深い選手は誰だ、と思っていたら、トゥーリオでびっくりした笑)。


次に、ラ・ボルペ監督のインタビューである。ハナから「第三のライバル」(つまりは一番楽勝な相手)と決め付けていたインタビューアーもさることながら、ラ・ボルペ監督もブラジル・ギリシャに対するコメントでは選手名を挙げているにも関わらず日本に関しては「アジア予選では健闘しているし、最近の成長振りも凄い」と、月並みな言葉を並べるだけで、本当に分析しているのか、と疑わせるものであった。戦術的にも、「前掛かりになった際に後ろが空くので、そのスペースを突きたい」とだけしか語ってない。最後には「日本に勝ち、楽な気持ちでギリシャ戦に臨みたい」と言っていることからも、全体的に日本をナメている節があるのでは、と私は感じている。


しかし、メキシコも余裕をかましてる場合ではない。今日の練習中にDFの要であるバルセロナ所属の「ラッファ」・マルケスが負傷したとのニュースがあったし、またリベルタドーレス杯に出場したグアダラハラの選手はどうやら日本戦には間に合わなさそうである。メキシコが誇る名選手・ブランコも今回は不参加だし、不安材料は多々ある。


とは言え、日本に分があるとも言えない。メキシコは海外リーグに所属している選手は少ないものの、選手層は厚い。ハレ・ボルゲッティとフランシスコ・「キキン」・フォンセカの二人の前線は強力だ。FWの控えに甘んじているモナルカス所属のラファエル・マルケス・ルーゴ(注:ディフェンスのマルケスとは別人)は今シーズンかなり活躍していた、要注意選手である(これまでの様子だと多分ラ・ボルペは使わないと思うが)。また、我らがプーマス所属のハイメ・ロッサーノ(左サイドハーフ)も何かやらかす可能性がある(プーマス所属だから笑)。双方ともどちらかと言えばポゼッション型のチームだけに、どの様な展開になるか、その点は楽しみである。


この先もメキシコと日本が試合をすることは滅多にないだろうし(過去にはたったの三回だけ)、しかもそれをメキシコにいながら体験できる機会もこの先まずないだろう。当日は日本代表のユニフォーム着用の上で、周りのメキシコ人の神経を逆なでしない程度に笑、応援するつもりである。たとえどんなに(ジー○)監督が嫌いだろうが笑、長年の習性として、日本代表を応援することは、たとえ世界のどこにいようとも、やめることができないのだな、ということに、今更ながら気付いた。

*1:前回のエントリーで、メキシコリーグの決勝戦の話題に触れ、「スリートップにスリーバックはちょっと…」ということを書いたが、これは私の勉強不足で、実は「スリートップにはスリーバック、ツートップにはフォーバック」というのが一般的な解釈の様だ。しかし、言い訳がましいが笑、ウイングとセンターフォワードというタイプのスリートップならまだしもアメリカの様にクラウディオ・ロペス、クアウテモック・ブランコと言う、アルゼンチン・メキシコを代表するフォワード二人(ともう一人、名前失念)を擁し、変幻自在にポジションチェンジを繰り返すスリートップにはやはりフォーバックで行くべきだったのでは、と今でも思っている。まぁ、スポーツに「たられば」を持ち出すのは厳禁ではあるのだが。