新居についてのエトセトラ


前回の日記に書いた通り、先週の土曜日に新居へと引越した。新居と言ってももう何度も上がりこんでいるので、キッチンやら冷蔵庫やらには慣れ切っている。二つある便座止めのうちの一つが外れている便座等*1、欠陥も熟知しているつもりだった。しかし、実際住んでみると「えっ!!??」と思わせられることが多々ある。


まず、ゴミの扱い方である。二年半で現在一時休止中の一人暮らし@東京(の西の方)時代のことを思い返してみると、その前半は私の部屋も中々汚かった。中学時代から部屋のプチ改造にはチャレンジしていたので意欲こそはあったものの、上京してからは部屋の「インテリア性」と「機能」という、限られたスペースしかない東京の住宅事情ならではの難問に直面し、特に初めの一年は汚い部屋(正確に言えば家具の(致命的な)選択ミスの結果)で過ごしていた。後に引越した部屋は一応デザイナーズマンション(なのに前の小汚いアパートより良心的で家賃は安かった)の端くれの様なところで、機能だけでなく色々と工夫してみたり、果ては近所に住んでいた友人に頼んで近くのホームセンターから木材等を買ってきて棚を作ったりと、そういう意味での「意識」は高かった。それがもたらした最大の利点は、部屋をキレイにしておこうという努力が生まれること、であった(私の場合)。故に、ハイペースで自炊をしていたこともあって日々出てしまう生ゴミはこまめに捨てていたし、ペットボトルや空き缶の分別も、(兄の仕事柄、実家で口うるさく言われていたということもあるが)一応一回洗って匂いが出ないようにしてからフタ付のゴミ箱に入れていた。そんな生活が長く続いていたために、そういうことは誰でもするものかと思っていたのだが、違ったようだ。本日、色々なものが散乱したキッチンを掃除していたところ、これまでに住んでいた方々は生ゴミと普通の可燃ゴミ*2を一緒に捨てていたため、小さい虫が大量に湧いていた…。既に同居人のYさんはフィールドワーク先のミチョアカンという州に行ってしまい(なので実は今は一人暮らし状態で、やりたい放題だったりする笑)、殺虫剤の在り処も分からない。「虫がかなり出てきた!気持ちわりぃ!」、とメールしてみたところ、返ってきた答えは「まぁ夏だしね、殺しといて」だった…。分別しとけばこんなことにはならなかったんだっつーの、ピンチェカブロン!これを機に住みよい暮らしをこの家にもたらそうと一念発起し、早速生ゴミ用のフタ付のバケツとカン・ビン様のバケツを近くのスーパーで購入し、またその後買い忘れた殺虫剤を別のスーパーで買い、我が家のキッチンには(恐らく)久方ぶりの平穏がもたらされたのだった。



本当ならばこの作業は昨日のうちに終わらせたかったのだが、昨日はシンクとコンロ周りを掃除(下記写真は完成図)しているうちに時間とヤル気がなくなり(これまた汚かったので)、その他の作業は今日に回したのだった。火曜日はオフなので良いが、今日(水曜日)は授業*3がなくとも学校に行く予定だったのだが、それもできず、しかも前日の掃除が思ったより面倒だったためか疲れて寝坊してしまい(昼に起床…)、今日の掃除の予定も終わらなかった。明日は授業があるので、きっと冷蔵庫の上と中を片付ける程度で終わるだろうから、週末にリビング、来週一杯かけてトイレ&シャワールームを、という運びになりそうだ。まだまだ道は長い。週末は、大家さんの娘さんが日本語の添削をして欲しいと先程電話してきたので、ちゃんと予定通りこなせるか、まだ分からないが。



ネット環境は今までと比べ物にならない(単位が「キロ」から「メガ」になった)。掃除の合間に気分転換でネットをしていて、気付くと一時間が経っていることがここ二日のうちに二回はあった。日本を出る時にバタバタしていて入れるのを忘れていて、また前の家の50キロバイトのネット環境ではプリペイドの残高がもったいなさ過ぎて入れていなかったメッセもやっと入った(遅過ぎだが笑)。こういう所だけは近代的な我が新居である。


と、文句を散々並べてみたが、ホントのところはこの安い家賃と、ここに住むことをバックアップしてくれた同居人のYさん、置いていった家具を自由に使っていいと言ってくれたかつての住居者・Yさんには感謝しています(ホントに)。ただ、再来週のフィエスタで人が結構来ると思うので、来客に不快な思いをさせないために、また自分自身の更なる快適(というか清潔)な暮らしを実現するために、掃除&愚痴、という運びになった次第である笑。


と、先週は引越しやら何らや*4で、今週は掃除らや何らやで、殆ど勉強していない笑。まともに本の一冊も読んでいない。ブログ書く時間があったら…と思われるかもしれないが、これは主に「勉強するほどのヤル気はないがまだ眠くない」といった状態で書いているものなのである(特別に何か書きたい場合もたまにある)。明日からは少しずつ元の生活のペースに戻せるといいのだが。政治学の授業で発表したミルズについて、テスト用にみんなでレジュメ作ろう、という話になっているので、それもやっておかなければならない。本のコピーもまだだし、古本屋めぐり&最近出た研究書の購入もある。あと二ヶ月、間に合うのだろうか。


最後にミチョアカンから確実にここを覗くであろう同居人・Yさんへの私信:キッチンはキレイにしました。ありがたく思ってください。リビングにあるもので大事そうなものはYさんの部屋に突っ込んでおきますが、明らかにいらなそうなもの(元同居人のYさんが残していった歯磨き粉とか)は容赦なくバスーラ化されると思います。あと、掃除用具は半分趣味みたいなものなので自分で負担しておきますが、便座(変えていいですよね?O字型じゃなくてU型のもので、ちゃんとしたやつをヒガンテで見つけたので)は折半でお願いします(50ペソずつ位)。ハッキリ言いましょう、これでこの家の主導権はもらった笑。ウソウソ、あと二ヶ月ですがキレイに住みましょう。大人の常識として笑。

*1:実際に使用してみると、これが中々使いづらい(当たり前か笑)。近所のスーパーで千円足らずで新品が売ってるのにどうして今まで同居人及びもう帰国されたかつて住まわれていた方がそれを買わなかったのか不思議でならないのだが(これは批判ですよ笑>(恐らく見るであろう)お二方)、まぁ仕方がないので週末にでも購入する予定である。

*2:ちなみにメキシコシティではやっとゴミ分別の「努力」が始まったばかりで、それまでは(今でもだが)乾電池でもバナナの皮でもコーン缶でも関係なく一緒に捨てていた。ゴミに対する意識は驚く程低く、いい大人がバスの窓から平気な顔してポイ捨てをしている。街のあの汚さも、その辺りの事情を考慮すると納得できる。

*3:大分前に書いた様に一応水曜と金曜の授業を趣味感覚で取っていたのだが、元々の研究テーマの方で一年を通じて全くの前進が見られてないことに気付き、最近はその授業には出ずに図書館通いが常となっている。

*4:この「何やら」の一つが、先週の木曜日、夜道を歩いていて、旧宅近くに最近出来たバーの屋外電圧機のケース(鉄格子状)の角に頭をぶつけて出血した、というバカな事件だったりする。思ったより血が出たが、「家族」の手当てのおかげで事なきを得た。それにしても痛かった(イタかった、とも言う)。