お口直しの、旅のお供の紹介


と、堅い話をしてしまったので、ちょっと趣の異なる話を最後に書きたい。乗り物酔いしやすい体質故に、バスの中で本を読むことができない。よって、移動中は専らCDにお世話になる。今回の旅用には三枚程CDを買った(勿論アンチ・ピラータ(海賊版)派なので、高い高い(泣)正規版を買った)。日本では流行と無縁の音楽生活なのだが、メキシコでは中々ミーハーだったりするのだ笑。


一枚目は、Diego Torres(ディエゴ・トーレス)"MTV UNPLUGGED"。MTVで流していた"Suen~os"という曲のプロモでのJulieta Venegasに惹かれて買ったというのは公然の秘密である笑。いや、冗談抜きに良い曲が多く、アレンジもまた良い。先日ケーブルテレビ("Litomo son latino")のディエゴ・トーレス特集を見るまでこのCDに収録されている曲のオリジナルバージョンを知らなかったのだが、個人的にはオリジナルよりもこのCDのアレンジの方がずっと良い("ALBA"や"USTED"等は特に)。ライブアルバムの良さでもある「ノリ」も十二分に味わえる。


Mtv Unplugged

Mtv Unplugged


二枚目は、Juanesフアネス)"Mi Sangre"。飛ぶ鳥も落とす勢いのフアネスだが、このアルバムには昨年メキシコの至る所で流れていた"Nada valgo sin tu amor"他、最近よく聞く"Volverte a ver"、"La camisa negra"等が収録されている。


Mi Sangre

Mi Sangre


三枚目は、MAROON 5 "Songs About Jane"。打って変わって非ラテンバンドだが、このバンドの"This love"、"She will be loved"も昨年よく耳にした。MTVアワード・ヨーロッパでも幾つかの賞にノミネートされ、また受賞もしていた。


SONGS ABOUT JANE

SONGS ABOUT JANE


しかしこの中で聞き込んだのは、実はディエゴ・トーレスだけだった。他二枚はあまり聞かなかった。特段理由はないが、何となく他のものに手が伸びた(そもそも三枚とも購入理由は、気に入ったからと言うよりは耳に残るメロディだったために買った、というものだった)。中でも、惜しまれながら解散したHUSKING BEE "the steady-state theory"はよく聞いた。この頃からのハスキンの「変容」には正直完全に付いて行けてなかったが、改めて聞き返すと、やっぱり良い。これとディエゴの二枚を殆ど交互に聞いていた。


-the steady-state theory-

-the steady-state theory-


しかし、前述の通り、日本にいた頃はヒットチャートなるものにランクインしている曲及びバンドには大して興味が湧かなかったが、メキシコではその音楽観が百八十度転換してしまった様だ(新たに買った三枚は、いづれもメキシコ人ではないが、それでもメキシコでは超有名どころ)。よく知らないというのとケーブルテレビの音楽情報番組をたまに見ていることが大きいが、高校生の頃の様な偏屈な音楽的趣向が無くなってきている、というのもまたある。


素人目からではあるが、メキシコポップ(≒ラテンポップ)事情もちょっと分かってきたので、そのうち何か書き殴るのも面白いかもしれない。その話はまた今度、ということで。


追記:以前コメント欄でKotaroさんから幾つかご質問をお受けしました(ありがとうございました!)。今回の日記に書こうと思ったのですが、今回分が思いのほか長くなったので、誠に勝手ながら次回にさせていただきます。Kotaroさん、申し訳ありません。次回、大分遅くなりましたが先日のワールドカップ予選・メキシコ対アメリカ戦の観戦記と、水曜日に迫ったBuenavista Social Clubのコンサートレポートと共に、「必ず」書きます。