「さよなら」、そして…


毎年のことだがテストが終わると飲み会が続く。今年の場合は打ち上げだけではなく送別会という意味合いも込めていただいてるようで、申し訳なくもあるが、やはりありがたい。


湿っぽくなるのはあまり好きではないので、お別れという感じはあまり滲み出ない。しかし、帰り際に「さよなら」や「また来年」等と口にすると、途端に意識が高まる。もう出発まで20日を切った。


これから実家に帰ってから、地元の友人達や家族にも「さよなら」を何度となく言うのだろう。そしてこのコトバの向こう側には、待ち望んだ一年間が待っている。


人生とは、出会いと別れの弁証法として捉えられる程単純なものではない。しかし、出会いは別れを、別れは出会いを内包している。「さよなら」は「Encantado(初めまして)」を生む。