パラグアイ邦人誘拐事件に関して


一週間ほど前になりますが、パラグアイで二人の日本人と二人の現地の方が誘拐されました。先日日本人の女性が無事解放された様ですが、残る三人の身柄は未だ拘束されたままです。犯人グループは身代金を要求してるとのこと。


正直、パラグアイに関してはさっぱりで、お恥ずかしながら「え〜っと、首都はアスンシオンだっけ?」程度のレベルなんですが、二点ほど思う所をちょっと書きたいと思います。


まず第一に、この手のラテンアメリカでの身代金目的の誘拐事件では、人質が殺されることはあまり多くない、ということ。犯人はプロで、無駄な殺しを避ける傾向にある、とどこかで聞いた覚えがあります(確か留学時代に大使館筋の方からだった様な)。メキシコでもバスジャック等が時々起こりますが、金品を取られても命までは取られないケースが大半です。


第二に、これはちょっと触れ難いテーマでもあるんですが*1ラテンアメリカに進出する日本の宗教団体について。報道されている様に誘拐された邦人二人は統一教会*2の関係者で、中には日本の宗教団体が南米に何しに行ってるんだ、と思う方がいると思います。ただ実はラテンアメリカでは日本の宗教団体の活動が盛り上がってきていて(語弊がありますかねw)、信者を獲得しているみたいです。メキシコにはそれほど多くの団体が来ているわけではなく、自分が聞いた限りではメキシコ中部で天理教が活動していることぐらいしか知りませんが。まぁ主に南米での活動が多いようです。では何故多いのかというと、どうも日系人の出稼ぎ労働者を組織しているのが種々の宗教団体なのだそうです。去年、同じゼミに日系人の出稼ぎ問題を卒論のテーマにしていた子がいて、その子の発表を聞いてて知ったんですが。


何はともあれ、人質となってる方々が一刻も早く解放され、事件が解決するのを願っています。

*1:宗教に対する自分の立場は中立的だと思います。否定も肯定もしません。典型的な日本人ですねw。

*2:統一教会は日本の宗教なのか、とも思いましたが、広い意味での「日本の宗教」ということにしておきます、さしあたり。